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株式会社ヒロセプロジェクト・第13回目公演『キミと星空に未来を描いた日』公式ブログです。


by kimitohoshizorani

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前夜に送るメッセージ
秋山です。
いよいよ、明日から小屋入りです。
夏から始まり、いつの間にか秋になって、
もう11月になろうとしています。
毎回思いますが、あっという間です。


今回は嬉しい事にBチームの千秋楽が事前に完売しました。
合わせて、Aチームの千秋楽も残り数枚という状況です。
とはいえ、平日の会などは、まだ席数が余っている回もあったりします。


今回は初舞台の人も多いこともあり、
聞いた所、
「自分の演技がまだまだだから、チケットを売る自信がない」
という人もいるらしい。


それはもったいないぜ。




確かにチケットを売るというのは大変なことです。



「時期的に忙しい」
「チケットが高いから・・・」
「川崎って遠いよね・・・」

色んな理由で友達や知り合いに断られてしまっていると思います。



だけど、ちょっと思い出して欲しい。




なぜ、チケットを売っているんだ?



ノルマがあるから?
事務所に紹介された舞台だから?
ヒロセさんに言われたから?



違うだろ。
自分が舞台で輝いているところを見せるためだろ?


たとえば、
新しい髪型や洋服が気に入ったとき
とても素敵な絵を描けたとき
密かに練習した歌をカラオケで歌うとき
逆転のシュートが決まったとき


誰かに見て欲しい!!と思うでしょう?
それも、知らない人じゃなくて、
友達や、家族や、好きな人に見て欲しい!!と思うでしょう?
その気持ちを思い出して。



この最後の一週間、みんなの芝居は変わった。
個々の課題はあると思うけど、すごく良くなってる。
歌もダンスも演技も、形になってきてる。
ここ数日の稽古で、重要なシーンの演技を見た瞬間、
「ゾクッ」と来る感覚があったでしょう?


それは心が動かされた瞬間だ。
感動だ。
間違いなく、この舞台は人を感動させられる内容に仕上がっていると思う


そしてその感動を生んだのは、
今、「誰かブログを更新してないかな?」と稽古場ブログを開いてこの記事を読んでいる
出演者の一人である
お前自身だ。



この一週間で生まれた感動は、
間違いなくみんな一人一人が頑張ったから。
他の人のシーンであっても、自分ががんばっているからこそ周りのみんなもそれを受けて頑張って、
回り回っていい芝居に繋がってきている。




だから、自分が生んだその「感動」を、
今度は周りの人達に伝えて欲しい。




自分が輝いているところをどうしても見て欲しい友達や知り合いや好きな人を思い浮かべて、

その人達の名前を紙に書いて、

その人達を舞台に誘って欲しい。

一度断られていても、
「チケットを売るため」じゃなくて、
「自分が輝いているところを見てもらう為」に、
もう一度声をかけて欲しい。


他の子が頑張って呼んだ満席の知らない人達だけに見られるよりも、
「自分が見て欲しい人」に見てもらうのが一番だろ?



僕は、みんなの芝居を沢山の人に見て欲しいと本気で思っているぜ


________________


今から3年前。



2009年2月21日



ある一通のメールが届いた。



当時の僕はローカルアイドルやライブアイドルへの楽曲提供などしていて、
その関係で都内のアイドルライブのイベントによく行っていた。
一日に何十組も集まるイベント。
色んなグループがいた。
色んな事務所がいた。





その中の一つにヒロセプロジェクトがあった。





前に交換していた連絡先から送られてきたメールは、
4月17日から19日に上演されるヒロセプロジェクト主催舞台の誘いだった。


興味はあった。
しかし、バンドで神戸遠征に行く日程と重なっていたため、
丁重にお断りした。



※その当時のブログ
http://d.hatena.ne.jp/akkyworld/20090223
この時点で、舞台を観に行くという選択肢は皆無だったことがわかる。




そして。二ヶ月が過ぎ、神戸遠征を目前に控えた4月13日。


また、舞台公演の誘いのメールが来た。



一度断っているのに?
理由もちゃんと伝えてあるのに?


でも、メールにはちゃんと
「今週末は遠征ライブとお聴きしましたが、ご都合よろしければ、ご覧になりませんか?」
と書いてある。
こっちの事情をわかった上で、再度メールをしてきたのである。
舞台の初日は17日。
実に4日前のこと。


17日の夜には神戸に出発する予定だったので、
遠征の為の荷物も多いその状況でわざわざ舞台を観に行くというのは、
あまり賢くない判断である。
再度断るのが普通だ。



でも



その誘いのメールからは、
どうしても僕に見て欲しいという想いが伝わってきた。
「次じゃなくて、今回見てもらわなければ駄目なんだ!!」という想いも伝わってきた。




そして、2009年4月17日



楽器は事前にメンバーの車に詰め込んでおき、
大きな荷物はロッカーに預けて、
僕は荻窪でヒロセプロジェクト舞台『明日の僕に出会うため』の公演を見ていた。



そして、そのまま神戸に向かった。


________

三年前、予定が合わず一度誘いを断った僕の心を動かしたのは間違いなく、
「何が何でも舞台に呼ぼう」として
諦めずに僕を説得しつづけたヒロセさんの熱意だと思う。



あの日、強行スケジュールの中で無理矢理舞台を観に行かなければ、
ヒロセプロジェクトで曲を作っていなかったかもしれないし、
今、ここでこのブログを書いていなかったかもしれない。
あの説得がなければ、みんなと出会えなかったかもしれない。
少なからず、僕の人生が面白い方に大きく動いた瞬間だった。
実に、公演4日前のこと。


だから僕は、諦めずに説得することの大切さを知っている。


諦めずに説得すれば、伝わることも知っている。



明日はいよいよ劇場入り。
初日まであと3日


まだ奇跡は起こっていないぜ




もう一度、勇気を出して誘ってみよう。



想像してみて。
もしかしたら、今度はあなたが、誰かの人生を動かすような奇跡が起こすかもしれない。


それって、ちょっと凄いことでしょう?
by kimitohoshizorani | 2012-10-30 01:00 | Akky!!稽古場レポ